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雑貨に囲まれた人生を!会社に勤めながらも開業を実現した鈴木さんの軌跡

「小さい頃から本当に雑貨が大好きで」
今回お話を伺ったのは、土曜日だけオープンしている雑貨屋『3baum』の店長である鈴木麻美さん。
普段はWebデザイナーとして会社勤めをしながらも、”好き”な気持ちを原動力に自分のお店を開業させた彼女の雑貨への想いを伺いました。

Profile: 鈴木麻美
雑貨屋『3baum』の店主。平日はデザイナーとしてWeb制作の会社に勤務しつつ、独力で実店舗を開業してしまう行動力の持ち主。始まったばかりのお店の切り盛りに奮闘中。
3baum
アクセス:北海道札幌市中央区大通西12丁目4-98 西ビル 2F 202号

これまでもこれからも大好きな雑貨に囲まれて

子供の頃から私の部屋は雑貨がいっぱいでした。
両親が連れて行ってくれたLOFTや大丸藤井セントラル(札幌の大きな文具専門店)などで買ってもらったものがずらりと並んでいて、それらを綺麗に並べるのが大好きでよく模様替えも楽しんでいました。その時点でお店が出来るくらいの量がありました。

私の中では好きな雑貨に囲まれる状態が幸せで満たされていて、一つ一つ、大事に、愛していまして…。

― 思い出の雑貨などはありますか?

このシールでしょうか…。
これ恐らく、私と同じ年代の女性でしたら一度は買ったことがあると思います。

― 懐かしい!私もたくさん集めていました。

ですよね!
女性は多くの子が通る道だと思ってます。見せ合いっことか交換とか。

― そうそう!私もまだ家にあると思います。

Sandy Lion(サンディライオン)というカナダのステッカーなんですけど、女性のお客様はこのシールを見て「あ、懐かしい〜!」とリアクションを頂けることが多々あります。私もお店で見つけたら、よく買ってもらい、コツコツ集めていました。
今でもとても好きで、ワクワクしてしまうんですよね。

あとは、アメリカのミセスグロスマン(Mrs.Grossman’s)というステッカーもありますが、モチーフがどれも愛おしく、美しいのです。

― このシールは初めて見ました!

25年程前の、今はもう生産してないステッカーも、販売しております。

― 私たちの世代ってあとは消しゴムとか…

消しゴムも流行っていましたよね!確か値段は50円で、分解出来るやつですよね。あれも集めてましたね。
コーラの匂いのする消しゴムとかも大好きで、ついつい買っていました。

大人になっても雑貨屋や文房具が大好きで社会人1年目の頃なんかはお給料のほとんどを雑貨屋さん巡りに使っていました。雑貨だけを買うために、東京の吉祥寺や高円寺、銀座などに行ったり。

― ”36 Sublo”とか?

行きました!あと山田文具店とか!
ある文房具屋さんではいっぱい買い過ぎてスタッフさんから、心配されちゃいました(笑)

― 「いくら買うんですか」みたいな。

1万円くらいでしたが、私にとってはお洋服を買うより楽しいですし、満たされるので幸せなお買い物でした。もう私の財産ですね。

そんな風に雑貨を集めてきたんですが、日々、刺激を受けたこともあって「雑貨に囲まれて仕事出来るのが羨ましいな、すごい良いなぁ」って思い始めて。
気づいたら「あ、もうやりたい!」と思い立ってしまって、去年3baumをオープンしました。

旅をきっかけに動き出したお店づくり!実店舗オープンへの思いがけない日々。

(パリの雑貨屋さん「La Vaissellerie」にて)写真提供:鈴木麻美

海外へ旅行に行った際に、雑貨屋さんも巡りました。一番大きく刺激を受けた国は、ヨーロッパも素敵でしたが、台湾ですかね。
鶯歌陶瓷老街は、100軒ほどの食器店がひしめく街で、リーズナブルで素敵な茶器がいっぱいでした。

ここを見て回るうちに「これ自分で買い付け出来るんじゃないかな?」と妄想が膨らんできて…。

台湾は近いですし、雑貨も可愛くて、治安が良いので一人でも来れそう、それから雑貨屋さん開いちゃおうっかな!って気持ちがすごく強くなったんです。

― 素敵な器を並べた雑貨屋を自分で作ろう!と。

そうです。もともと一人暮らしをきっかけに食器にも惹かれて行ったんです。
自分で作ったちょっとした料理も素敵な食器があるだけで「料理って楽しい」と思いまして…。

食べる時って幸せじゃないですか。

そんな幸せな時間に素敵な器を使いたい。ファッションみたく。そんな気持ちに共感して器を手にとってもらえたら嬉しいです。

― お店に並べているものでお気に入りの食器はありますか?

食器で言いますと一番はやはりマルミツポテリさん(ブランド名:スタジオエム)のブロウですね。

色合いとフォルムといい、とても好きです。セットのプレートもあるのでちょこんとお菓子も乗せて…最高なブレイクタイムを過ごせるんですよね。
男性にもオススメしやすいですし、人気の商品です。

― マルミツポテリさんはどこで知ったんですか?

長沼のCountry Barn(カントリーバーン)さんというオリジナル家具と雑貨を扱うお店があるんですけど、そこにこのブロウが置いてあって。
一目惚れして、きっとずっと大事に使うだろうと思ったんです。すぐに、「スタジオエム」と調べたら、他の食器もとても素敵でした。購入してから、いつも使っています。

なのでいつか、お店を開く時にはマルミツポテリさんは絶対取り扱いたいって思っていました。

実は最初はネットショップだけ始めるつもりだったのですが、マルミツポテリさんは実店舗がないとお取引出来ないルールがありまして…。

― え、じゃあそのルールが無かったら今このお店はなかったんですか?

そうです。勉強不足でして、その様なルールを知ってから慌ててテナントを探し、ここの場所を見つけました。他のテナントも検討しないで、すぐにここを借りました。

― すごい行動力ですね…。お店を作る時ってどの部分が一番大変でしたか?

仕入れですかね。
食器の他に好きな商品を仕入れようと試みたのですが、土曜日のみのオープンや、大型チェーンの店舗じゃないとNGだったり、いろいろと難航してしまいまして。

この時すでに、テナントを借りてしまっていたので「やばい、これ全然出来ないかも」って凄く焦りました。

マルミツポテリさんと他に協力してくれたメーカー様のお陰様で、なんとか商品を集められて、今の形に落ち着きました。

少しずつお客様にも使って頂きたい雑貨が集まってきた。次はハンドメイドにも挑戦したい。

― 実際にお店を開いてみて大変だった事や良かった事はありますか?

並んでいる商品、みんなとても素敵じゃないですか。
だからご来店のお客様も気に入ってくださると思っているのですが、手に取って頂けても、実際にご購入されるまでは、多くなくて…商品の魅力をうまく伝える事がまだ不十分でして、今はここが課題ですね。

良かったと思うの点は、お客さんから「これ良いですね」とか「あれ大事に使っています」と楽しくお話ができて、直接感想を頂くことが嬉しいですね。

ネットショッピングはそう言った直接の感想は頂けませんので、大変な面もありますが、実店舗やって良かったなと思います。

― 今後の展望などをお聞かせください。

私も自分で何か作りたいなと思っております。例えばリースとかアクセサリーとか。自分で材料を集めて、オリジナルのものを作れたらって思います。自分の作ったものを使ってもらえるって素敵なことだと思います。

あと、父親が趣味でステンドグラスを制作しているので、ケースによっては、オーダーメイドも可能です。せっかくの技術があるので、私の方から広めていきたいですね。

― 自分で作れたらワークショップなんかも出来そうですね。

それもいいですね。そういった交流の場になると嬉しいですね。お茶を飲みながら、お話をして、みなさんと何か作ってみたいです。

取材を終えて

「ちょっと緊張しています」。そう言いつつも大好きな雑貨について活きいきと話してくれた鈴木さん。3baumの店内には彼女が子供から持ち続けた”好き”が満ちています。丁寧に並べられた雑貨たちは誰かの手に取られるのを待っているかのようでした。

基本的に土曜限定オープンなのでレア度は高いですが、札幌市営地下鉄の東西線・西11丁目駅の近くに来た際はぜひお立ち寄りください。大通公園沿いに散歩がてら歩いてみるのにちょうど良い立地です。

お洒落でありつつもどこか懐かしい、そんな暖かい雰囲気の雑貨や食器たちがあなたを待っています。

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