動けばぱくり!カエルは狩りがお好き?|Non-human Likes!

好き嫌いがあるのは人間だけじゃありません。
このコラムシリーズではあまねく生き物が好きなものを調べてご紹介します。

Series: Non-human Likes!
動物や植物、昆虫など、人間以外の好みを調べていくシリーズです。

今年も梅雨がやってきましたね。
人間にとってはじめじめと湿度も高く過ごしづらい季節ですが、彼らにとってはきっと良い季節。

今回はそんなカエル達の中でも日本中に生息するニホンアマガエルの好きなものを調べてみました。

都市化にも強いニホンアマガエル

彼らは樹上での生活に適応しており立体的な行動が得意、かつ乾燥にもそれなりに強いため都市部でも生き残り、今も日本中に生息しています。

四肢に吸盤を持つためコンクリートで舗装された水路でも登ることができる逞しさをもって生き抜いているのです。

好物は小さな昆虫や蜘蛛!

ただし何でも良いわけではなく、死骸や動かないものには反応しません。

彼らは生きているもの、動くものに反応して捕食を行う性質があるからです。そのため飼育する場合は、生き餌にするか餌に糸等をつけて目の前で揺らさないと食事を摂ってくれないようです。

カエルは食物連鎖の橋渡し役。

さて、そんなカエルですが生態系の中では捕食によって昆虫の数を適切に抑えると同時に、鳥などの一段高次の捕食者にとっては食べやすい大事な食料という位置付け。

カエルが昆虫を好んで食べるように、カエルを好んで食べる動物も多くいます。

そう考えてふと、食物連鎖というのは動植物の好きな食べ物一覧みたいなものなのかと思い至り、自然界もまた”好き”に基づいて回ってるんだなぁとしみじみ思いました。

書き手
スキュー編集部

私たちは誰もが自分の好きを大切にできる、他人の”好き”を尊重しあえるような寛容さがある世界を目指して、こつこつコンテンツを作っていきます。