季節によって好みが変わる?狼の秋の食卓|Non-human Likes!

好き嫌いがあるのは人間だけじゃありません。
このコラムシリーズではあまねく生き物が好きなものを調べていきます。

今回ピックアップするのは狼。
日本では絶滅したと言われて久しい彼ら。古くから恐れられる一方で、大神と呼ばれ神格化されたりと不思議とも縁が深い動物です。

そんな彼らの好物にまつわる少し不思議な説をご紹介します。

Series: Non-human Likes!
動物や植物、昆虫など、人間以外の好みを調べていくシリーズです。
肉食動物である狼の主食は鹿などの哺乳類が定説です。
しかし近年、季節によって彼らの好物が変わるという説が発表されました。

何を食べるかというと、それは鮭。

カナダのビクトリア大学とレインコースト環境保全協会の共同研究によると、鮭が遡上してくる秋になると狼は鹿よりも鮭を好んで食べる傾向にあるという。

群れで狩りをするというイメージが強い狼ですが、一匹でも獲れる獲物ってことで重宝されているのかもしれませんね。
イヌ科って水に入るのを怖がりませんし、川に入って上手に鮭を獲りそうです。

北海道で鮭を獲る動物といえばヒグマを思い浮かべますが、実は狼も同じように鮭を獲っていたとしたら。もしもそれを昔の人が目撃していたら…。

木彫りの熊ならぬ『木彫りの狼』なんて工芸品が土産物屋に並んでいたかもしれませんね。

書き手
スキュー編集部

私たちは誰もが自分の好きを大切にできる、他人の”好き”を尊重しあえるような寛容さがある世界を目指して、こつこつコンテンツを作っていきます。